■財政連邦主義

 一つの地域に複数のレベルの政府が存在する場合の問題を分析する考え方。MusgraveやOatesによって発展した。
 伝統的な財政連邦主義の理論は、複数レベルの政府間に歳入と歳出機能を論理的に割り当てることを主な課題としている。また、その結果として地方政府に割り当てられた歳入と歳出機能に乖離が生じ、中央政府から地方政府への政府間財政移転が必要になることが認識されることから、政府間財政移転の規模や設計にも関心がおかれている。関連して分権化の議論もなされるが、分権化のメリットは伝統的な財政連邦主義そのものではなく、公共選択論から導かれているものが多い。


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