■集権的分散システム

わが国の戦後の行財政構造の特徴を端的に示す用語。わが国の行財政は、財政規模が国よりも地方の方が大きい分散型であるが、国が地方自治体の首長などに命じて国の事務を執行させるしくみである機関委任事務制度や新税の創設や税率の変更を制限する課税統制などを通じて地方の自己決定権が著しく制約されるなど、行財政運営のあり方が極めて集権的であったことから、集権的分散システムと名付けられた。


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