■財投機関債

特殊法人等が民間金融市場において個別に発行する政府保証のない公募債券のこと。平成12年に施行された財政投融資改革により、特殊法人が個別の政策的必要性に基づき民間金融市場から債券を発行し、個別機関の財務能力に応じた市場からの格付け・選別により、非効率な財投機関の淘汰及び個々の財投機関の市場規律に基づく健全化を促す事を目的として導入された。個別の財投機関が発行するため、形式上は個別機関の自己資金と区分され、狭義の財政投融資計画からは外れる。このため、国会の議決を有する資金とは異なるが、統一的把握の為に参考資料として財投機関債の発行状況が添付されている。平成16年度は23の機関から4兆4046億円の財投機関債発行が計画されている。
なお、個別機関の格付は、個々の格付機関により、財力、民営化への進捗度など異なる視点から投資家向けに発表されているが、そのうちの格付投資情報センターによると、2004年現在で、日本政策投資銀行等のAAAから、関西国際空港等のA+までに分かれている。


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