■財投債

財政融資資金特別会計国債のこと。国の政策を遂行するための資金は、それぞれの財投機関が独力で市場から調達するべきとされる。その上で、個々の財投機関の信用力では補えない資金のうち、国の政策的見地から必要とされる資金について、国会の議決を経た上で国の信用によりに債券を発行し市場から調達される。国の信用を背景にしているため「第2の国債」と呼ばれることがあるが、資産の残る事業での、将来単年度での償還確実性が見込まれる資金に対してのみ貸出される資金であるため、一般会計の発行する狭義の国債とはひとまず性質を異にしているとの見解が一般的である。平成16年10月末時点の財投債発行高は新規発行に加え、既往債の財投債での借換などで104兆8384億円にのぼっているが、激変緩和措置に基づき、平成19年度までは主に郵便貯金、簡易生命保険資金といった政府資金によって消化される予定である。


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